| 著者 関連弁護士等 | |
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| 発行年月日 | 2025年10月 | 
| 海外法務 | 欧州法務 | 
| 業務分野 | 
ニュースレター【欧州法務】「EU Legal Update(2025年10月号)」が掲載されました。
競争法違反調査における初の制裁金賦課及び対イラン制裁の最新動向
欧州委員会は、競争法違反調査における情報提供要請に対して不完全な回答が提供されたことについて制裁金を科しました。これは、欧州委員会が競争法違反調査における手続違反に対して制裁金を科す権限を行使した初めての事例であり、競争当局が手続違反に対する制裁を強化していることをうかがわせる出来事です。また、2025年9月29日、欧州理事会は、対イラン制裁の再適用を決定しました。対イラン制裁は、2015年以降、条件付きで解除されていましたが、今般、同制裁が再適用されることとなったことから、EUで事業を展開し、かつ、イランと貿易・金融・エネルギーの取引関係を有する日本企業は、多くのコンプライアンス関連の義務を負うこととなります。
Contents
I.    競争法違反調査:欧州委員会の調査への不完全な回答に対する約17.2万ユーロの制裁金
II.   イランに対するEU制裁:JCPOA「スナップバック」メカニズムの影響
III.  最近の論文・書籍のご紹介