ニュースレター【欧州法務】「EU Legal Update(2025年6月号)」が掲載されました。
EUにおける初の労働市場カルテル決定、GDPRの簡素化、対内直接投資審査制度の改革
欧州委員会は、Delivery Hero社/Glovo社事件において、労働市場での行為に対して初めてのカルテル規制を適用し、競争法上の画期的な判断を下しました。また、欧州委員会は、中小企業のコンプライアンス負担の軽減を目的としたGDPR簡素化措置を提案しています。対内直接投資審査制度については戦略的分野における対EUの外国投資に対する監視を厳格化すべく、対内直接投資審査制度の改革も進めています。これらのアップデートは、EUにおける規制執行が、より積極的かつ対象を限定して行われる傾向を示しています。
Contents
Ⅰ.欧州委が労働市場にカルテル規制を適用した初めての事例
Ⅱ.欧州委がGDPRの簡素化を提案
Ⅲ.EUの新たな対内直接投資規制
Ⅳ.最近の論文・書籍のご紹介