当事務所に所属する
青木俊介弁護士(新60期)、
江本康能弁護士(新61期)、
坂本佳隆弁護士(新62期)、
芳川瑛子弁護士(新63期)、
出口香央里弁護士(新63期)の5名に、アンダーソン・毛利・友常法律事務所(AM&T)での若手アソシエイトとしての生活について、仕事の内容からプライベートに至るまで、率直に語ってもらいました。

- 青木:
- 皆さん、本日はどうぞよろしくお願いします。さっそく最初の話題に入りたいと思いますが、最近、どのような仕事をしていますか?
- 芳川:
- 私は2年目に入ったばかりですが、入所以来、訴訟、倒産、コーポレートなど、いろいろな分野の仕事を経験してきました。1年生だったから当たり前なんですけど、どの案件に入っても、チームの中で私が最も若い年次になったので、リサーチや書面のファーストドラフトの作成など、いわば「力仕事」の部分が多かったですね。量は多く、スピードも求められるので大変でしたが、いずれも案件のその後の土台となる部分ですし、弁護士としての私自身の基礎トレーニングでもあるため、とてもやりがいはありました。
- 出口:
- 同期の私も、携わってきた分野は、かなり多岐にわたっています。最近では、競争法の案件で某エンターテインメント業界の会社に対してアドバイスしているのですが、まずはその業界の仕組みについて勉強するところから始まって、海外の弁護士との電話会議に参加したり、公取委との面談に赴いたりと、案件だけでなく自分自身もアクティブに動いていて面白いです(笑)。入所前は、デスクワークが多いのかな、と何となくイメージしていたんですが、良い意味で裏切られました。
また、いわゆるジェネラル・コーポレート(=一般企業法務案件)では、私自身がクライアント企業との窓口となって法律相談を受けるのですが、たとえば、クライアント企業がなにか新しい事業上の企画やスキームを考えているときに、それに伴う法的問題点の相談を受ける場合などは、普段以上にクリエイティブな思考も要求され、知的作業という意味で楽しさを感じます。
- 坂本:
- ジェネラル・コーポレートは、クライアントとの関係での「向き合い感」が高くて、僕は好きですね。窓口としてクライアントから相談を受け、必要なリサーチや所内でのディスカッションのアレンジはもちろん、会議の設定や関連する質問への対応に至るまで、多くの部分を自分で主体的に仕切っていくことができるので、面白いです。ジェネラル・コーポレートの案件でじっくり検討した論点や、教わった仕事の進め方が、他の大きなプロジェクト案件の際に役立ったなんて経験は、いくらでもありますよ。
- 出口:
- たしかに、ジェネラル・コーポレートでの経験は他のいろいろな案件にも応用が効きますね。坂本先生は、他には最近どんな分野の仕事を?
- 坂本:
- 僕は現在3年目ですが、M&Aやジェネラル・コーポレートを中心にしつつも、ストラクチャード・ファイナンスやキャピタル・マーケッツの仕事に至るまで、幅広い分野の案件に携わっていますね。1年目、2年目と、先輩の江本先生にはよく一緒に担当した案件で「指導」していただきました(苦笑)。
- 江本:
- そういえば少し前まではよく一緒に仕事していましたね。最近では坂本君はいつも忙しくしていて相手してもらえず、寂しい限りです(笑)。
私は4年目に入ったところで、初めのうちはかなりいろいろなジャンルの仕事をしていたのですが、最近はM&Aの分野が中心になってきましたね。M&Aは、統合や再編等を通じて新しい価値を生み出していく仕事ですが、それに向けて、所内の弁護士はもちろん、クライアントである当事会社や、証券会社などの他のアドバイザーとともに、一丸となってゴールをめざしていくところに面白さを感じています。関係者も作業量も多いので、案件が盛り上がっているときは本当に大変ですが、無事に成功したときの達成感はこたえられません。
- 芳川:
- 江本先生は、今はM&Aばかりでしょうか?年次が上がると、特定の分野だけになってしまうのでしょうか。
- 江本:
- いや、そんなことないですよ。M&Aの仕事のほかにも、金融規制に関するアドバイスや、キャピタル・マーケッツ、訴訟案件などにも1年目から継続的に携わっていて、今でも並行してやっています。それから、昨年はロースクールの非常勤講師の話をいただき、2週間に1度、ロースクールに講義に出かけていました。私の年次の経験で人にものを教えるなんて、と最初はちょっとためらいもあったのですが、人に教えるためにいやでも頭の整理をすることになりますし、とても有益な経験ですね。
- 青木:
- 私も江本先生と同じく、ロースクールの非常勤講師を務めた経験があります。実際に1クラスを受け持って授業をするわけですが、学生さんとのふれあいも貴重な経験でしたよね。
- 江本:
- 本当に。学生と一緒になって議論するのも面白かったですし、懇親会などで学生の考えていることを聞いて考えさせられたこともありました。初心に戻る、というか。後生畏るべし、っていう感じで良いプレッシャーにもなりますね。
- 青木:
- そう、振り返ってみると非常にいい刺激でした。担当させていただいたクラスの学生さんとはとても親しくなり、今でもたまに飲むことがありますよ。
ところでこうやって聞いていると、やはり皆さん、いろいろな分野の仕事をされているようですね。そういう私の最近の仕事、聞かれていないけど紹介すると・・・
- 出口:
- いえ、青木先生、知りたいです。
- 青木:
- ありがとう(笑)。私は、最初は本当にいろいろな分野の仕事を経験しましたが、5年目になった最近は、江本君と同じように、キャピタル・マーケッツという特定の分野の仕事に軸足を置きつつあります。
- 芳川:
- キャピタル・マーケッツというと、投資家に対する開示書類の作成や、契約書のレビューの作業など、間違ってはいけない責任重大な世界というイメージがあるのですが・・・
- 青木:
- たしかにプレッシャーも大きいけれど、それに比例するだけのやりがいもありますよ。緻密な分析と作業が要求される中で、弁護士としてのスキルは確実に磨かれていく気がしますし、また、企業の株式や社債の発行が実際にはどれほど多くの関係者の努力によって、ダイナミックなプロセスを経て実行されるのか、マスメディアの報道からは分からない一面を知ることもできます。すこし大袈裟に言えば、仕事を通じて日本や世界の経済がどう動いているのかを知ることができる、これが醍醐味ですね。

- 坂本:
- たしかにそうですね。M&Aの案件でも同じなのですが、社会や経済の動きを真っ先に知ることができ、それに関与することができるのは、とくに法曹三者の中でみると、企業法務弁護士ならではのやりがいということかもしれないですね。実務家としてスタートを切って1年が過ぎた芳川先生は、いま、どんなところにやりがいを感じていますか?
- 芳川:
- やはり、クライアントの方が喜んで下さるのを実感できることですね。事務所に入る前は、新人のうちはクライアントの方と直接触れ合う機会はあまりないのかな、と思っていたのですが、そんなことはなかったです。重要なところはやはり上の先生がきちっと入ってこられるのですが、できるところからどんどんやれ、という感じでやらせてもらっていて、案件が完了したときに、クライアントの担当の方から私に直接お礼の言葉などをいただいたときは、本当に嬉しい気持ちになります。
- 坂本:
- そうですよね。懸命にクライアントからの質問や相談に対応していたら、「先生にお願いしてよかったです。」なんて嬉しい言葉をかけていただいたこともありますが、そんなときは達成感と充実感でどんな疲れも吹っ飛びますね。もちろん、案件終了後の打ち上げで、クライアントの方や事務所のチームメンバーと飲むビールも疲労回復の効果は絶大ですが(笑)。
- 江本:
- そういえば、この前の案件での打ち上げでは、坂本先生、ずいぶんと晴れやかな顔をしていましたね。あれは達成感からなのか、単にビールが好きだからなのか(笑)。出口先生はどうですか?
- 出口:
- 達成感というのもそのとおりなんですが、それとは別に、仕事をしていく中で自分の知識と経験が積み上がっていくことも、大きなやりがいのひとつだと思いませんか?
- 江本:
- そうですね。M&Aの例でいえば、ひとつの案件にいろいろな側面があって、会社法はもとより、金商法、独禁法、知的財産法、労働法など、多面的な法分野の知識と経験が求められますし、論点も難しいものが多いです。それらをひとつずつ解決していくたびに、「プロフェッショナル」として成長していく自分を実感できます。事務所に入ったときって、本当に何もわかっていなかったのですが、いろいろな案件を通じて知識と経験を得ていくにしたがって、何というか、それらが有機的に繋がって、自分の形式知と暗黙知が醸成されていくというか・・・
- 坂本:
- さすが江本先輩、難しいこと言いますね(笑)。経済や法律もどんどん移り変わっていく中で、一生懸命追いついていかないといけないから、やっていて飽きることがないですよね、企業法務って。

- 青木:
- 知識と経験が積み重なって、クライアントに提供できる仕事にプラスアルファの付加価値をつけられたときは、嬉しいですね。それだけ喜ばれ、また信頼もしていただけますので。
・・・とまあ、偉そうなことを言える立場でもなく、どの分野も、やればやるほど、先輩方の背中が大きく見えてくるという現実に打ちのめされる日々です。いやあ、本当に、先は長い。
- 坂本:
- 僕も、3年目に入りましたが、まだまだやるべきことは山のようにあって・・・。ですが、少しずつではあっても着実に成長もできているかなと手応えは感じています。入所当初は右も左も分からず、それこそ仕事を右から左にさばいていくので手一杯という面があったかなと思いますが、いろいろな案件で先輩弁護士の仕事の仕方を間近で見て、温かいアドバイスや厳しい指導をもらいながら、1年、2年と経験を積むにつれ、自分がクライアントの立場だったら何をしてほしいか、どうすればクライアントにとってよりよい結果を導くことができるのか、といったことを自分の頭で考えるようになりました。主体的に「仕事」として取り組めるようになった、というか。
- 青木:
- たしかに最近、例の案件では坂本先生が積極的に動いてくれていますよね。私のところに相談に来るポイントの判断がどんどん的確になっていると思いますよ。
ところで、わが事務所では英語案件も多く扱っているので、大学受験時代から退化の一途をたどっていた英語力も、職場の中で着実に進歩してきているかなと思います。芳川先生はどうですか?
- 芳川:
- 英語案件は、海外に進出するケースや、その逆のケースなど、案件ごとにバリエーションがあって視点も変わるので非常に面白く取り組めるのですが、英語については、最初は読むのにも書くのにも普段の倍以上の時間がかかって、本当に苦労しました。でも、それでも踏ん張って数をこなしているうちに、進歩はしていると自分でも感じていて、苦労の甲斐はあります。さらに場数を踏んでいきたいですね。
- 出口:
- 事務所がアソシエイト向けのプログラムとして常設してくれている、英会話レッスンも助かりますね。
- 芳川:
- はい、仕事にしろレッスンにしろ、日常的に英語をしゃべる機会があると、やはり違います。同室の外国人弁護士と日々会話したり、一緒に食事したりする中で、英語についてのリテラシーは確実に上がってきていて、それは仕事にも活かせつつあるのかな、って。
- 江本:
- 私と青木先生は近く留学する予定なのですが、留学に必要な英語力を身に付けられたのは、仕事と、英会話レッスンとを地道にこなして英語力の素地を作れたのが大きかったですね。とはいえ、先輩弁護士が英語の会議でどんどん発言しているのを見ていると、まだまだだな、と思いますので、留学を通じて、さらに次の次元に行けると良いなと思っています。
- 芳川:
- 青木先生は、どういう仕事を通じて英語が上達したと感じましたか?
- 青木:
- どんな英語の仕事でも上達のチャンスはあると思いますよ。でもまあ、リスニングとスピーキングについて言えば、これはもう事務所の外国人弁護士と、仕事やオフで積極的に交流すること。実戦あるのみです(笑)。

- 青木:
- さて、ところで、事務所での仕事の振られ方について、ちょっと皆さんの話を聞いてみてもよいでしょうか?
私は、最初の頃、AM&Tはかっちりしたセクションとかがないので、振られた仕事はとにかく受けておかないと暇になってしまうのではないかとなぜか心配になり、実際に来た仕事を片端から受けてしまって、パンクしかかったのを覚えています。皆さんはそんな経験ありませんか?
- 出口:
- 入所したての頃は、時期によって忙しさに波があったりして、すこし不安に思うこともありました。でも、最初だけでしたね。皆さんと同じで、事務所内のイントラネットに用意されているスペースに、その時点での忙しさの状況を書き込んでいるわけですけれど、そうしたら、ある案件がクローズして時間ができたときに、パートナーから「手が空いたみたいだね」と内線がかかってきたことはたびたびありました。アソシエイトのワークロードについても配慮されているのだなと感じて、安心したのを覚えています。
- 坂本:
- イントラネットのあのページは、上の先生はよくチェックしていますからね。僕もそういう経験ありますよ。
さらに、われわれアソシエイトの側から、積極的にやりたい仕事分野の発信ができるっていうのも安心できるポイントではないですか?イントラネットには忙しさの状況と一緒に希望分野も書けますけれど、そこに書いたことで実際に来た仕事、僕は結構多いです。
あと、システムの話だけじゃなくて、なんというか、そういうことを言いやすい雰囲気があるというか。僕は、入所直後になるべくいろいろな分野の仕事をしてみたいと思い、パートナーの部屋に突撃して、こんな仕事がやりたいと言いに行ったりしていましたね。そうしたら、その日のうちにやりたかった分野の仕事を振ってもらえたので、これには正直あせりました(笑)。入所前は、リクルート担当の先生方にいくら説明されても、半信半疑だったのですけれどね。
- 江本:
- 学生の頃はあまりピンときていませんでしたけど、自分のやりたい仕事をやりたいと言える環境、やりたいと声をあげれば応えてくれる環境っていうのは、本当に恵まれているんだな、と思います。
- 芳川:
- 席が近いパートナーから振られる、というのもきっかけのひとつですよね。その点で、年に1回、恒例となっているアソシエイトの大きな席替えは良い慣習ですね。私は先日初めて経験しましたけれど、もといたゾーンの人達とも仕事をしながら、新しいゾーンの人達とも仕事をしています。これを繰り返して行くと、所内での仕事のネットワークが大きく広がっていくんでしょうね。
- 出口:
- ええ、楽しみですね。それにしても、AM&Tの中での仕事の振られ方のパターンは本当に多様で、こればかりは入所前に想像をいくら巡らせてみてもわからないところでした。
ところで、私や芳川さんは、今は修行としてあえていろいろな分野の仕事をしていますが、これからは、どのように専門性を身につけていくかというところが課題だと思っています。江本先生や青木先生は、すでに特定の分野に力を入れられている印象が強いのですが、どういうきっかけや、経緯があったのですか?
- 江本:
- どのように専門化していくかという点は、ジュニアアソシエイトがそれぞれ課題としているところですよね。私もよくパートナーや先輩アソシエイトに相談に乗ってもらっています。いろいろな分野を経験した上で、自分に合った分野、自分のやりたい分野での専門化を目指せるところ、そして選択に困るくらい幅広い選択肢がある今の環境は、非常に恵まれていると思いますよ。私はM&Aに興味があったので、2年目の頃からまずはデュー・ディリジェンスの一員としてM&A案件にたくさん関与させてもらいました。そこで経験を積んで、3年目頃からは、スタンダードな案件では主任アソシエイトのひとりとして、案件の仕切りをする立場を任せてもらえることも出てくるようになりました。
- 青木:
- 私も、やりたい分野を見つけるために、3年目くらいまでは意図的にいろいろな分野の仕事をもらいにいっていました。そのせいで仕事量が多くなりすぎて一時的に辛い思いをしたこともあったのですが、おかげでいろいろな分野のそれぞれの土地勘のようなものが身についたことは、結果的には弁護士としての成長のためにとてもよかったと思っています。専門化のきっかけが何だったのかと考えると、仕事の分野として興味を持てたというのももちろんありますが、それだけではなく、一緒に仕事をし、指導も乞いたいと思うパートナーや先輩アソシエイトに出会えたことが大きいですね。AM&Tは本当にいろいろなタイプの弁護士が所属していますので、それぞれが尊敬できる弁護士にきっと巡り会えますよ。
- 江本:
- 最近では官庁や金融機関などに出向して専門性を身につけてくる先輩弁護士も増えていますね。
- 坂本:
- そういえば、ある官庁への出向から先日戻ってきた先輩の弁護士は、出向時代に関与していた法律のスペシャリストになっていて、その分野の所内の相談が集まっているみたいでした。これもひとつの専門化のきっかけですよね。

- 青木:
- 専門化のためにも、まずはいろいろな分野をやることが大切だということは皆さんの共通認識みたいですが、新人にとっては、そもそもどういう分野があるのかがわからない、という戸惑いはないですか?
- 芳川:
- 入所して最初の1ヶ月を使って行われる新人研修が、その点ではとても助かりました。いろいろな分野の話が聞けたので、こういう分野の仕事が事務所にはあるんだな、という全体像がつかめましたね。
- 青木:
- 新人研修は毎年改善を重ねている、と前に担当のパートナーが言っていましたけれど、本当ですかね。私が受けたのはだいぶ前になってしまいましたが、実際、最近はどんな感じですか?
- 芳川:
- 講義あり、課題あり、英語あり、ビジネスマナーあり、お説教あり、打ち上げあり、と盛り沢山な内容で、とても充実していましたよ。ロースクールで自分なりに深掘りした分野であっても、文字どおりのバリバリの実務家であるパートナーの弁護士が経験を交えて話してくれるので新しい発見ばかりでしたし、これまでにあまり勉強したことのない分野であれば、なおさら勉強になりました。今でも新しい分野の仕事が来たら、研修の資料を見返すことが多いです。
- 坂本:
- 僕もまだ研修で配られたファイルを持っていますよ。3年目の今でもたまに見ています。
- 芳川:
- それから、研修期間は同期が同じ部屋で1ヶ月過ごすので、同期の間の交流と結束はとても強くなりましたね。仕事が始まってしまうと、執務をする階や部屋は全くばらばらなので、最初で最後の同期全員での共同作業、とても良い経験になりました。
- 出口:
- 何でも相談できる同期も大切ですが、同部屋の弁護士とのつながりも良いものですよね。AM&Tでは、期の異なる若手アソシエイトが4人で執務室をシェアしていることが多いですけれど、この4人部屋という環境は、新人にはとても刺激的で、私は気に入っています。私の最初の部屋は、1期ずつ期の違う弁護士がいて、「来年には彼のように、再来年には彼のように・・・なれるのかしら」と、身近に具体的な成長イメージを持ちながら仕事をすることができました。事務的なことから法律上の論点についてまで、すぐそばに相談できる人がいるというのはとても心強いですね。
- 江本:
- 4人部屋はいいですよね。電話の取り方ひとつとっても、先輩の仕事ぶりは非常に参考になります。怒られ方もね(笑)。
- 芳川:
- 仕事を進めていく上で、先輩弁護士のレビューを経るのは不可欠ですが、直しが入らずに出ていくことは、およそないですね・・・。指摘が多いと正直凹むこともあります。5年目の青木先生は、後輩弁護士の仕事をレビューすることも多い立場ですよね。
- 青木:
- たしかに下の仕事をレビューする機会も増えてきましたが、私もまだまだ上から怒られてばかりですよ。上のレビューが入ると、自分が作ったドラフトが原型をとどめなくなることもありますが、悔しいけど、見直してみると、これがいちいち納得できる修正なんですよね(苦笑)。日々勉強、です。
- 青木:
- それはそうとして、これは単純に興味があるところなのですが、皆さんの典型的な一日の生活パターンはどういう感じですか?
- 出口:
- 「典型的」なんてないです(笑)。日々ドタバタですが、たとえば昨日を振り返ってみると、午前中は、官庁に提出する書面の最終的な確認のため、クライアントと電話で協議したあと、内部で打ち合わせをしました。ランチの時間帯は、研修室で開催されている勉強会に顔を出しましたが、まだ私自身があまりフォローできていないトピックについて活発に意見交換がされていて、発言を求められたらどう言おうか、すこし目立たないようにしていました(笑)。
- 江本:
- 昨日は会社法改正に関する勉強会だったかな?ランチタイムの勉強会は、主要な法律の改正情報や重要判例の分析はもちろん、所内の重要案件の紹介や外部講師によるレクチャーまでよりどりみどりで、興味のあるものが目白押しですよね。どの分野のプラクティスグループも何らかの勉強会を主催していますし、勉強するには事欠かないですね。
- 坂本:
- 僕も毎日ドタバタですが、昼間はどうしてもクライアントからの電話への対応や会議に追われてしまうことが多く、そういう日は、契約書作成などのまとまった作業を夕方以降にやることになって、結果、夜遅くまで仕事することもありますね。でも仕事をうまく調整して出かけたりする日ももちろんありますよ。週末も案件が盛り上がっていれば仕事せざるをえませんが、休めるときはめいっぱい休んで、メリハリを付けるようにしています。
- 江本:
- 芳川先生や出口先生は2年目に入りましたが、所内の弁護士やスタッフとは仲良くなれましたか?大人数なので、最初は顔も名前も覚えきれない、といったこともあったかと思いますが。
- 芳川:
- そうですね、仕事を一緒にさせていただいた弁護士やスタッフの皆さんとの接点ができるのはもちろんですが、同じフロアの近くのメンバーで、スタッフの皆さんも交えて懇親会を開く機会は結構ありますし、フロアが違う弁護士とも定期的にランチに行く企画がありますよね。この1年で交流範囲はとても広がりました!
- 出口:
- 同部屋のアソシエイトは、一緒に過ごす時間が長いので、やはり一番仲良くなるかもしれませんね。ときには飲みに行ったり、部屋で出前をとったりして、わいわい過ごすことも多いですね。
- 坂本:
- 同部屋のつながりっていいですよね。そのほかにも、仕事が終わってから、同期や先輩の家に集まってみんなで鍋をつつきながらテレビでサッカー観戦をしたり、おいしい焼肉の店を探して食べ歩いたりと、仕事だけでなくプライベートでもかなり仲良くしてもらっています。
- 青木:
- 私の場合はなんといってもバスケ部が核ですね。所内の弁護士、スタッフが参加していて、月に1、2回くらいのペースで開催されているのですが。バスケ後の懇親会はいつも盛況で、普段あまり絡みがない弁護士ともお酒も入りつつざっくばらんに話をすることができ、貴重なコミュニケーションの場です。そういえば、バスケ部のつながりから仕事を振られたこともありました。ところで、これは決して勧誘ではありませんが、今センタープレイヤーのポジションが手薄です(笑)。
- 江本:
- ほかにもフットサル、テニス、野球などの所内活動もありますね。こういう事務所って、みなドライに仕事をしているだけなのかと思っていたら、仕事以外の交流の場が結構あって。そういう場で良い仲間を作れると、仕事に対してもいい影響がありますよね。
- 坂本:
- 新人歓迎旅行や事務所旅行、クリスマスパーティーなど事務所イベントも結構頻繁にありますね。ところで、江本先生は平日かなり忙しいので有名ですけど、まさか休日もあんな感じで働かれているのですか?
- 江本:
- いやいや、身がもたないですよ(笑)。案件が盛り上がると週末出ずっぱりのときもありますが、普通は、週末は少なくとも土日のどちらかは必ずフルで休むようにしていますよ。休めれば土日両方休みますし。休みの日は、友達とテニスしたり、買物したり、家でゆっくり過ごしたり。実家が九州なので、親の顔を見がてら別府温泉でくつろいできたりもしていますよ。
- 芳川:
- 温泉はいいですね!仕事を始めて思うのですが、集中してクオリティの高い仕事をするために、仕事とプライベートのメリハリをうまくつけることって大事ですよね。先生方はどのようにオンオフの切り替えをされていますか?
- 坂本:
- 仕事が忙しいときほど、僕は時間をやりくりしてなるべく遊びに出るようにしています。最近はよく友人とゴルフに行っていますし、他にもテニスやスノボ、もちろん飲み会も。うまくスケジュールをやりくりして、オンオフで頭を切り換えて、というのは、事務所生活を送っていく上で大事なポイントかなと思っています。うまく調整して旅行に行く人も結構いますよね。
- 出口:
- はい、ちょうど先日、週末を利用して国内旅行に行ってきました。お土産はないです(笑)。私はまだトライしていませんが、一週間ほどの休暇をとって海外に行く人もいますよね。実は入所前は、海外旅行なんて行けなくなるのかも・・・と半ば覚悟していたのですが、仕事に支障がでないようにちゃんと予定を組めば、諦めなくてもよさそうですね。
そういえば、青木先生のところは最近お子さん生まれましたよね。パパ業はちゃんとやっていますか?
- 青木:
- 平日は観念して遅くまで働いているけれど、そのかわり、土日は貴重なふれあいタイムとしてしっかり休むようにしていますよ。父親の顔を覚えてもらうために、それはもう頑張って時間作ってね・・・

- 青木:
- さて、時間も押してきましたが、次に、私達がこのAM&Tで働くことを決めた理由を話したいと思います。芳川さんからいきましょう。
- 芳川:
- 私は、出身が東京でなかったこともあり、最初から企業法務に志望を絞っていたわけでもなく、AM&Tのような大手事務所で働くこともあまり想像していませんでした。それでも、就職活動でAM&Tを訪問して、話を聞いているうちに、この事務所の弁護士達の人柄や考え方に惹かれ、最終的に一緒に働きたいと思ったのがここに決めた一番の理由です。また、女性としてキャリアをどのように考えるかという点もすごく悩んでいたのですが、AM&Tで会った女性弁護士が、弁護士として、女性として、少し大げさですが、人生の先輩になってほしい!と感じられたんですよね。
- 出口:
- 同感!私の同じフロアにも、つい先日産休に入られた女性弁護士がいました。大きなお腹で仕事を続けている姿を見て、なんだか励みになりますね。
- 江本:
- 私は、最先端の企業法務の実務に携わることができる、というのが大きかったですね。大手事務所だからこそ、大規模案件も数多く手がけていますし、常に「一流」の仕事を目指す事務所で修行したい、という気持ちがあって、AM&Tへの入所を決めました。
- 出口:
- 私はサマクラ経験者ですが、サマクラでAM&Tの生の雰囲気に触れられたのが最終的には決め手だったかもしれません。当時から、英語案件が特定の弁護士に集中せず、皆がある種あたりまえのように英語の案件に携わっている雰囲気がいいな、と感じていました。また、よく皆が言っていますが、互いの個性を尊重する自由闊達な雰囲気が好きですね。
ところで、実は、サマクラのときの担当が青木先生だったのですよね。まさかこうやって一緒に座談会に参加させていただける日が来るとは・・・。
- 青木:
- いやあ、本当に一緒に座談会に参加できるとは思いませんでしたね。あれは3年半前のこと?早いものですね。あのとき、実は直感で、将来出口先生はAM&Tに来るんじゃないかと思っていましたけどね(笑)。
- 坂本:
- 僕の決め手になったのは、どんな分野の仕事でも経験するチャンスがあるぞ、と太鼓判を押してもらえたことですね。最初は半信半疑でしたが、入所してみて言えることは、これだけの規模の事務所で、ここまでフレキシブルな体制を採っているところは、同期の話を聞く限りでも、そうそうないということです。
アソシエイトにとっては非常にありがたい話だと思います。実際に仕事をしてみないと、どの分野で自分を活かせるかなんてわからないわけですし。
- 青木:
- 私は、実は、大学時代に一度AM&Tを訪問したことがあるんですよ。リクルートも何も関係ない訪問でしたが、そのとき相手をしてくれた弁護士がとても個性的で魅力的だったんです。仕事もしやすそうな雰囲気で、その印象が強かったので、何となくAM&Tのことはずっと頭の中にありました。
入ってみてその印象は間違っていなかったのですが、その後の就職活動の過程で私がAM&Tに決めた一番の理由は、話をしたAM&Tの弁護士が、誰一人として、誰にも似ていなかったところです。それぞれの個性が、自然体で尊重されている、というか。自分がAM&Tで働いているところを、無理なく想像できました。事務所のカラーはそれぞれあると思いますが、AM&Tの所風が自分に合うと、私は直感したわけです。

- 青木:
- では、皆さん仕事もありますし、そろそろ締めましょうか。最後になりましたが、この対談記事をここまで読んでくださった志望者の皆さんに対して、それぞれひとことずつAM&Tを熱くアピールしておきましょう。
- 芳川:
- 少しでもAM&Tに興味を持ってくださった方には、サマクラや、リクルートなどを通じて、ぜひ事務所に来ていただきたいですね。事務所の雰囲気や弁護士の人柄がいいと言葉で説明するよりも、実際にご自分の肌でどのような事務所か感じていただくことが大切だと思います。百聞は一見に如かず、です。
- 出口:
- 弁護士としてのキャリアをどのような環境でスタートさせるかという決断には悩みも多いと思いますが、ぜひその悩みをAM&Tの個性的で多様な弁護士達にぶつけてみてください。きっとヒントが見つかると思います。
- 坂本:
- これは就職活動をしているときにAM&Tのパートナーに言われた言葉なのですが、みなさん、1年後、2年後の自分ではなく、10年後の自分がどうなっていたいかを考えてみてほしいと思います。自分が本当に興味のあること、自分に合っていると思える仕事を見つけるには、一見遠回りに見えても、まずはいろいろな分野の仕事を、いろいろな弁護士の下で経験することが必要だと思っています。今までも話してきましたが、AM&Tには、良き手本となる、それぞれに個性的な弁護士の姿があり、また、アソシエイトが多種多様な案件に携わることのできる本当のチャンスを生み出すための、事務所としての体制や意識も整っていると思います。
- 江本:
- 渉外弁護士として海外案件に携わりたいと考えている方にもぜひAM&Tに興味を持っていただきたいと思います。AM&Tには、創設時の経緯を端緒とする数十年のクロスボーダー業務の歴史と、そこでつちかった広汎な海外事務所とのネットワークがあります。今はとくにアジアを中心に、企業の海外進出を積極的にサポートする態勢を作っていますが、アジアに限らず、新たな地域への進出について、弁護士の中での先駆者、第一人者を目指すのも面白いと思います。
- 青木:
- あるパートナーが数年前の年始の挨拶で言っていたことの受け売りですが、AM&Tでは、ひとりひとりの弁護士が、クライアントのために何がベストかということを常に考え、その個性と能力を発揮し、こだわり抜いてクオリティの高い仕事をしようと日々努力しています。それがAM&Tの事務所全体としての力を維持し、向上させると信じているからです。
ひとりひとりの弁護士が、高いモチベーションを維持して楽しく仕事をしていける環境と雰囲気が、AM&Tにはあります。ここでどんな経験をしてどんな弁護士になっていくか、それは十人十色ですが、個性に合った仕事、尊敬できる先輩、気の合う仲間がきっと見つかると思います。私達の考え方に共感し、この事務所の所風が好きだと思っていただける人には、ぜひ仲間に加わってほしいと思います。皆さんと仕事をご一緒できる日を、楽しみにしています。
(2012年3月中旬、事務所会議室にて)